仕事とは自分と向き合うこと
雇われて働くか、自分でやるかはともかくとして、仕事とは常に自分と向き合うことだと感じています。
相手あってのことなので(お客様はもちろん、取引先、上司、部下、競合他社などなど)、自分の思い通りにいかないことは山ほどあります。というか、自分でコントロールできる部分の方が少ないかもしれません。
自分でコントロールできないことの中に自分の無意識があります。私はいかにこの「無意識」の部分を「意識化」できるかが、楽しく人生を送ることにつながると思っているのですが
「インナーチャイルド」という概念も、知らず知らずの内に仕事のみならず様々な人生の側面に影響を与える無意識のパターンです。
ただ、私はこの「インナーチャイルド」という言葉がなぜか好きではなく、折に触れて「インナーチャイルドを癒すワーク」に出会ってきたのですが、そのたびに「あまりピンとこない」と感じて真面目に取り組むことはありませでした。
今思えば「ピンとこない」というより抵抗してたんだと思います。
抵抗を感じることにこそ、大きなヒントがあるんですけどねえ…。その時は気付きませんでした。
自分の中の幼児性に気が付く
ところがある日、「自分の中の幼児性」という言葉に出会います。簡単に言うと「自分の欲しいものを誰かに満たしてもらおうとする心性」のことです。
赤ちゃんや小さな子は、自分の欲求を自分で満たすことができません。身近な大人に食事を与えてもらったり、身体をきれいにしてもらったり、排泄のお世話をしてもらったり、排泄のお世話をしてもらう必要があります。これらが満たされなかった場合、
でも、大人になると自分の欲求は自分で満たせるようになります。すぐに満たせない場合は「どうやったらそれを自分に満たせてあげられるか」を考えて行動するのが大人です。それを「誰かになんとかしてもらおう」というのは幼児性の現れです。
経営ゲームをしているとピンチに陥ることがあります。倒産の危機です。手持ち資金が少なくなって、商品を仕入れて売るという循環が小さくなって、お給料が払えなくなって…という状況です。
この時に、経営者は自分で考えて経営を立て直す必要があります。が、私は「誰か助けて…」と思っておりました(;^_^A
ゲームは二人一組でやるのですが、「相手の人、なんとかしれくれないかな~。今、こういう風にしてくれたら有難いんだけどなあ…」なんていつも思い始めるのです。
これは経営者としてどうなの?ですが、最初の頃はいつもこういう思いが湧いてきて、結果倒産…という流れになることが多かったです。
もちろん、倒産という一大事を前に「誰かなんとかしてええ(´;ω;`)」と思っていることがダメなのは当たり前なのですが、問題はなぜ「一大事を前にそんな幼児性が出るのか」ということです。
必要以上に抑えてきた幼児性
私はずっと「きちんとしている」とみられるタイプでした。「あなたに任せておけば大丈夫」「あの人なら大丈夫」という感じです。
私自身も、約束は必ず守る、もし守れない場合はきちんと説明&謝罪、引き受けたことは最後まで責任を持つ、いいかげんなことはしない、当然無断で休むとか遅刻するなんてことはまずない、絵にかいたような「きちんとさん」でした。
それ自体はむしろ良いイメージなので、自分もすっかりそれに同一化して、いつも常にきちんとしているか、きちんと見られるかに囚われていた気がします。
なのでビジネスをするにも「きちんとしているか」が気になって、「自分を完璧にしてからじゃないと売れない」「商品を完璧にしてからじゃないと売れない」「完璧な文章、内容じゃないと発信できない」という囚われが強く、何もできませんでした(;^_^A
必要以上の「きちんとしなきゃ」感が足かせになっているのは感じていたし、正直ちょっとしんどいと感じていたのも事実です。でも、きちんとしていることの不利益が見えにくいためなかなかストップできませんでした。
それが経営ゲームで「倒産という一大事を前に誰かに何とかしてほしいと思っている幼稚な自分」に気付いてびっくりします。
「なんて幼い…」orz
でも、ふと思ったのです。「ああ、そういう自分もいるんだな」と。
きちんとしていなきゃダメダメダメと思っていた私は、そういう自分の中の依存性とか「くれくれ根性」のような幼児性をダメなもの、あってはいけないものだと認識して抑え込んでいました。
でも、そういうのって誰にでもあるし、あること自体がダメなのではなくて、出す相手や状況によっては「かわいい」とか「親しみやすい」という長所になる可能性もあるのに
ただただ「ダメなもの」と抑え込むと、余計に存在を主張してくるやっかいなものになってしまうのです。だから、変なところで変な形で出て、いわゆる「失敗」につながる。
以前、かなりマニアックなスピリチュアルな仕事で成功している女性が「仕事をしていく上でインナーチャイルドはとても大事」とおっしゃっていたことが、このとき「なるほど、そういうことか」と納得しました。
インナーチャイルド=感性と考えると、左脳だけでは必ず限界がくるので、それを超えるのが感性。そのときにインナーチャイルドときちんとコミュニケーションが取れていないと左脳だけの世界になって、限界がくるということだと思います。
経営ゲームで俯瞰の目を
私が提供している経営ゲームは、単なるボードゲームではありません。経営をシュミレーションしながら、自分の思考パターンや無意識のクセ、判断基準などに直面していくゲームです。
今の悩みや行き詰まりの解決法は、今見える範囲にはありません。ないから悩むのです。
解決するには枠の外に出る必要があり、俯瞰の目で見る必要があります。
そのための経営ゲームです。ゲームを通して気付いたことは経営やお仕事だけでなく、人生全体に変化をもたらすものです。
どんな気付きを得るかはあなた次第
まずは初級から受けてみませんか?